歌を歌う

 さて次は歌ですね。いうまでもなくボサノヴァはポルトガル語で歌われているわけですが、これをマスターしてからなんて言ってたら先が長すぎるのでここはカタカナで歌ってしまいましょう。実際ポルトガル語は英語よりカタカナで歌っても違和感が少ないです。ポルトガル語の歌詞はCD等の歌詞カードで確認。メロディもCD等から聴き覚えていただくとして、ここには一番近い読み方のカタカナで表記してみます。声を出してCDといっしょに歌ってみてください.

 オーリャ キ コイザ マイズリンダ マイシェイアヂ

グラッサ エ エーラ ミニーナ キヴェンキ

 パッサ ヌン ドッスィ バランソ カミンヨ ド マール

モッサ ド コルポ ドウラード ド ソゥ ヂパネーマ

 ウ セゥ バランサード エ マイス ケン ポエーマ

エ ア コイザ マイズリンダ キェウジャヴィパッサール

アー ポルケストウ タォン ソズィーンヨー

アー ポルケ トゥデェ タゥン トリスチ

アー アベレーザ ケズィースチー

アベレーザ キ ナォンエーソミーンヤ

キ タンベンィパサソズィーンヤ

ア スィ エーラ ソベッスィ キクワンドェラ

パッサ ウムンド ソヒンドスィ エンシヂ

グラッサ イフィカマイズリンド 

ポルカウザドアモール

 

 このカタカナの感じで歌ってもそんなにCDと違わないのではないでしょうか。何も見ずにCDといっしょに歌えるようになるまで練習してみてください。ボサノヴァの快楽はもうすぐです。正式な発音の仕方を知りたくなったら少し大きな本屋さんに行ってポルトガル語の入門書を買ってみましょう。だいたい一番最初に載っていますよ。

弾き語る

 さあ遂に佳境に入ってきました。待望の弾き語りに挑戦。下線の引いてある語が小節の頭になるように歌って下さい。そしてその場所でコードチェンジをしてください。CD等を聴いていると頭でコードチェンジせずに少し早くシンコペーションしてコードチェンジしているときもありますが、まずは全てをジャストでコードチェンジしながら歌えるようにしましょう。

できるようになりましたか?リズムが揺れないように落ち着いてプレイしてください。

演奏をボサノヴァっぽくするコツ

ひととおり弾き語れるようになったら、もう一歩踏み込んでボサノヴァっぽく聴こえるようにしていきます。

シンコペーションを使う

 これはボサノヴァを演奏するうえで避けては通れないものです。ここまでの基本的演奏では一切シンコペーションしませんでしたが、実際にはシンコペーションの入っていないボサノヴァはありません。具体的に説明しますと次のような演奏のことをいいます。イパネマの娘の最初の2小節をシンコペートしてみると。

 このように2小節目に入る前にもう次のコードを押さえます。2、3、4弦を先に突っ込んで弾いておいて、親指はジャストで一拍めを弾く。ジョアン・ジルベルトの演奏を聴くとこの弾き方が多用されているのがわかります。

mp3でこのパターンを聴いてみる←クリックしてください。

いろいろな右手のパターンを織り混ぜる

 ジョアン・ジルベルトの演奏を聴いていると必ずしも基本パターンだけではない右手の弾き方をしているのがわかります。ここで全てを網羅するのは不可能なのでCD等を聴き込んで、なるべくたくさんのパターンを自分のものにしてください。お薦めはやはりジョアンの演奏です。

mp3でいろいろなパターンを織りまぜた「イパネマの娘」を聴いてみる←クリックしてください。

自由なヴォーカルライン

 これはジョアン・ジルベルト特有の歌い方ですが、ヴォーカルのリズムが必ずしもギターの演奏のリズムと一致しない時があります。極端な時には一小節位先走って歌っています。でも最初はやはりジャストのリズムで歌えるように練習しましょう。

最後に

 「イパネマの娘」は弾き語れるようになりましたか?ボサノヴァを弾き語るのは楽しいでしょう?他にもボサノヴァにはたくさんの名曲があります。新しい曲に挑戦するたびごとに発見があり、新たなコードを覚えます。歌うために歌詞を確認してまた違った感動があるかもしれません。

 

ボサノヴァ弾き語り教室を再開しました!

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